長崎大学大学院教育学研究科(教職大学院)

教職大学院での学びの特徴

 本大学院は、教育の基本的な5領域(1)教育課程の編成・実施に関する領域、(2)教科等の実践的な指導方法に関する領域、(3)生徒指導、教育相談に関する領域、(4)学校経営、学級経営に関する領域、(5)学校教育と教員の在り方に関する領域、に加えてICT活用に関する知識・技能を獲得し、教育現場での実践を重ねることにより、教育課題解決に向けた実践力の向上を図れるように教育課程を編成しています。学びの特徴は以下の4つが挙げられます。
  • 修了要件単位47単位中、10単位以上は学校等での実習理論と実践を往還させた体系的な教育課程
  • 現職教員院生と学部卒業院生が同じ課程で協働しながら学修するカリキュラム
  • 実務家教員と研究者教員のチームティーチングによる授業運営
  • 学校現場での今日的諸課題を題材とした事例研究・討論等を中心とした授業方法
理論と実践の架橋・往還
具体的には、「子ども理解・特別支援教育実践コース」、「学級経営・授業実践開発コース」、「教科授業実践コース」、「管理職養成コース」の4つのコースがあり、以下の3つの履修プログラムが用意されています。
1年プログラム(現職教員を対象としたスクールリーダー養成プログラム)
1年プログラムは、次の要件をすべて満たす現職教員に適用され、管理職養成コースの学生はこのプログラムでの履修になります。
  • 正規職員としての教職経験が10年以上ある者、又は、同等の教育実践経験がある者
  • 教育職員免許状(一種)を有する者
  • 教育実習10単位のうち、6単位を免除される者
2年プログラム(標準:学部新卒者を対象とした学校教育の課題解決に立ち向かえる教員の養成プログラム)
教育職員免許状(一種)を有する者、あるいは受験年度末までに取得見込みの者が該当者です。
3年プログラム(教員免許未取得者を対象とした、教員免許を取得し、学校の課題解決に立ち向かえる教員の養成プログラム)
本大学院の履修と併行して学部の授業科目を履修し、教育職員免許状を取得できるプログラムです。なお、取得できる免許状は1校種で、中学校及び高等学校の免許状においては、1教科・領域に限ります。出願資格のいずれかに該当し、次のいずれかに該当する者に適用されます。
  • 教育職員免許状を有しない者
  • 取得しようとする学校種、教科・領域の教育職員免許状の二種のみを有する、あるいは受験年度末までに取得見込みの者
  • 取得しようとする教育職員免許状とは異なる学校種、又は異なる教科・領域の教育職員免許状を有する、あるいは受験年度末までに取得見込みの者
ただし、特別支援学校教諭免許状(一種)の取得を希望する者は、基礎免許状となる幼稚園、小学校、中学校、高等学校のいずれかの教育職員免許状(一種または二種)を有する、あるいは受験年度末までに取得見込みであることが条件です。

教職修士(専門職)の学位取得条件

本大学院の修了条件は次の通りです。本大学院を修了した人には、教職修士(専門職)の学位が授与されます。
  • 所定の期間在学すること。
  • 所定の達成基準を満たし、47単位(1年プログラムの学生においては、履修を免除された単位数を含む。)以上を修得すること(下表参照)。
  • 実践研究報告書の審査及び最終試験に合格すること。
  • 教育職員専修免許状の取得に必要な所定の単位数(3年プログラムの学生においては、一種免許状取得のための単位数を含む。)修得すること。
表.修了に必要な単位数
授業科目 単位数
2年/3年プログラム 1年プログラム
専攻共通科目 20 20
コース科目 13 15
教育実習科目 10 10
実践研究指導科目 4 2
47 47
※1年プログラム現職教員の場合は、教育実習科目に履修を免除された実習の単位数6単位を含む。

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